0系引退

高度成長期の象徴、新幹線0系が引退した。
優しい顔の新幹線は昭和39年の東海道新幹線開業に合わせて作られた。近年は新型車両の登場により、その活躍の場所は狭まり、山陽新幹線の区間で運用されていたという。最新の新幹線が最高時速300キロで駆け抜けるのに対し、0系は最高時速210キロである。今日において東京-博多間を駆け抜けるには物足りないスピ－ドなのかも知れない。

しかしながら、デビュ－当初は「夢の超特急」と称され、我が国の顔として当時開催された東京五輪を出迎えた。団塊の世代の皆様には馴染みの深く、また思いで深い車両であろであろう。

最近、中央リニア新幹線の開業を目指すと、JR東海より発表された。0系の引退とリニア新幹線の開業を目指すというニュ-スは時代の移り変わりを象徴するものだ。

数十年後の未来の国民は、リニア開業を懐かしむのかもしれない。何はともあれ、0系新幹線よ、お疲れ様でした。