0系引退

高度成長期の象徴、新幹線0系が引退した。
優しい顔の新幹線は昭和39年の東海道新幹線開業に合わせて作られた。近年は新型車両の登場により、その活躍の場所は狭まり、山陽新幹線の区間で運用されていたという。最新の新幹線が最高時速300キロで駆け抜けるのに対し、0系は最高時速210キロである。今日において東京-博多間を駆け抜けるには物足りないスピ－ドなのかも知れない。

しかしながら、デビュ－当初は「夢の超特急」と称され、我が国の顔として当時開催された東京五輪を出迎えた。団塊の世代の皆様には馴染みの深く、また思いで深い車両であろであろう。

最近、中央リニア新幹線の開業を目指すと、JR東海より発表された。0系の引退とリニア新幹線の開業を目指すというニュ-スは時代の移り変わりを象徴するものだ。

数十年後の未来の国民は、リニア開業を懐かしむのかもしれない。何はともあれ、0系新幹線よ、お疲れ様でした。

不発弾処理

    今月18日、東京都調布市で不発弾処理が行われた。同日は沿線の京王線も運休され、周辺の住民も一時避難した。

不発弾は京王線の地中化事業の事前調査で発見され、長さ約180cm、直径約60cm。1945年の終戦前に来襲したＢ29爆撃機のものと思われ、団塊の世代の皆様が生まれる数年前に投下されたものだ。

各地でたびたび不発弾が見つかっている。その度に近隣住民は避難し、自衛隊による適切な処理が施される。そして、その度人々は感じるのだ。「忌まわしい戦争は二度度不要だと」

このコ-ナ-に適当な記事ではないが、記事を書かせて頂いた。団塊の世代の皆さんも含め、戦争体験者が減っている昨今、改めて戦争と平和について考えるべきだろう。

ガソリン税率復活

　昨日、全国の殆どのガソリンスタンドで、ガソリン価格が値上げされた。大型連休の最中の値上げは車で遠出を予定するドライバ－にとって大きな痛手であろう。
値上げ前日の4月30日は各地のスタンドで給油を待つドライバ－が長蛇の列をなしたようである。

およそ一ヶ月前にガソリン税の暫定税率失効に伴いリッタ－あたりおそよ２５円の値下げとなったガソリン価格は、僅か一ヶ月で元に戻った形だ。ただし元に戻るだけならいいほうで、多くのスタンドにおいて原油相場の高騰分を上乗せし、暫定税率分以上の値上げが行われたようである。

　賛否両論のあつた今回の暫定税率の復活。目の前の国民生活をとるか、税収の確保を取るかで分かれた世論は、政権与党である自民党の主張が通った形だ。
今回の値上げ以降のレギュラーガソリンの価格は全国平均でリッタ－あたり１６０円程度になりそうだ。国民の悲鳴が聞こえてきそうだが、ガソリン価格高騰の根源は投機的要素に起因する原油相場の高騰だ。

　今後も原油価格高騰の流れは止まりそうもない。嬉しい悲鳴を上げるのは、国際石油資本、いわゆるメジャ－などの元売と産油国だけであろうか。原油価格が1バレル=100ドルを超えて数ヶ月。将来的には200ドルになると予測する専門家もいるが、財源確保のための暫定税率の維持をしながら、原油そのものの価格が値下がりすれば、国民負担も低減する。よって、原油そのものの価格が適正になることが一番大切なのだ。

鉄道旅行がますます便利に!!

　本格的な観光シーズンを前に、先月末よりJR東日本・JR東海・JR西日本の3社がそれぞれ提供するICカ－ドの相互利用が始まった。
すでに首都圏においては、昨年からJR東日本の提供するICカ－ド「スイカ」と東京メトロや関東私鉄各社等が提供する「パスモ」が相互利用を開始し、利用者はそのメリットを享受している。

今回の相互利用開始は、ＩＣカ－ド非対応地域を除いた本州全土をカバ－し、その利用メリットはさらに拡大。JR3社のICカ－ドは、東日本が「スイカ」、東海が「トイカ」、西日本が「イコカ」の名前で発行されており、既に各地域において浸透している。
そして、今回の相互利用開始を記念し、3社それぞれのキャラクターが手を繋いだデザインの「スイカ」「トイカ」「イコカ」発売された。

春の本格観光シ－ズンを前に始まったこのサ－ビス。今後宿泊施設や観光地などで、これらのカ－ドを利用できる施設が増えることが予想される。そして、皆様の観光旅行をより便利にさせるに違いない。

寝台特急なは廃止

<sup>　新大阪と熊本の間を結ぶ寝台特急なはが廃止された。もともとは新大阪から現在の鹿児島中央までを結んでいたが、4年前に九州新幹線新八代～鹿児島中央間が開通すると終着駅が熊本までとなっていた。
数年後の九州新幹線全通と山陽新幹線の九州新幹線への乗り入れをを見越した廃止ではないだろうか。

ここへきて寝台特急は受難の時代を迎えている。確か上野から札幌へ向かう寝台特急は減便となるはずだ。数年後には新幹線が新函館まで開通し、さらに減便、あるいは廃止が予想され全国各地の寝台特急は次々と姿と消していくのかもしれない。

夜行列車による集団就職を経験された方も多いと思う。思い出のひとつがなくなるのは辛いが、思い出は皆様の心の中にいつまでも残るものなのだ。</sup>