ふるさと納税

　 観光やＵタ－ン・Ⅰタ－ンとは程遠い記事かもしれない。　しかし、「古里へ」という大きな意味では表題の記事はぴったりであろう。

　 現在、国は税制改革を思案中である。改正の柱の一つに「中央の財源を地方に移譲する」といったものがある。最近、このひとつとして「ふるさと納税」がクロ－ズアップされ、大都市を抱える都府県と地方との間で熱い議論が繰り返されている。

‘ふるさと納税’とは生まれ育った古里に、所得税の一部を移譲するという趣旨のもの。当然、地方は大賛成で、大都市を抱える都府県は反対のスタイルをとっている。

地方出身者の多くは、進学や就職で大都市に出て、そのまま住み続ける者も多い。そのため、現行の制度では大都市に税金が集中する仕組みなのだ。

都市と地方の格差問題が叫ばれ久しい今日。
格差解消に、‘ふるさと納税’は必要かどうかはわからないが、国民の一人として、この税制改革を見守りたい。