後期高齢者医療制度‘天引き’始まる

　今月15日に始まった後期高齢者医療制度の保険料の年金からの天引き。いつの間にかその呼び名も「長寿医療制度」となっていたが、初の天引きは波乱含みの展開。保険料の金額を間違って徴収したり、保険料の免除者から誤って徴収したりするミスが各地の自治体で発生した。
　
　同制度はどうも見切り発進のように思えるが、皆様はどうお考えだろうか。そして、唯一の収入で、少ない年金の中から天引きされる同制度の被保険者の心中はいかに。

すべての国民は将来的に誰しもが利用するであろう同制度。国民の納得の行く形で発展してほしいものだ。

脳血管疾患

    先日、脳血管疾患による死亡率は北日本が高いとの分析結果が厚労省から発表された。
　この聞きなれない脳血管疾患であるが、実は脳の血管がつまって血液の流れが悪くなる「脳梗塞」、脳の血管の脆くなった部分から出血する「脳出血」、動脈瘤(りゅう)というの壁が破けて出血する「くも膜下出血」などの総称である。言い換えれば日本人の3大死因(ガン･心筋梗塞・脳梗塞)の一つなのだ。

　素人の見解であるが、寒い地域はお酒が進み脳梗塞などの脳血管疾患での死亡率が高いということであろうか。
今回厚労省から発表された分析結果は他の死因についても発表され、地域ごとの特徴が現れたようである。

自身の住む地域の高い死亡原因を把握する。これからは規則正しい生活・食事・適度な運動・趣味・生きがいを見つけることなどに加え、長生きの秘訣となるのではないだろうか。

年金天引き

全国平均で年７万２０００円（月あたり６０００円）の年金天引き。

これは政府が試算したあたらしい保険制度を一言で表した言葉だ。
超高齢社会を向かえ、75歳以上の「後期高齢者」には、現行制度から別立ての保険制度に変わる。

現行制度との大きな違いは、家族に扶養されている人を含めた後期高齢者が保険料の負担を求められること。そしてこの制度は数日後の新年度４月から始まるのだ。

知らなかったでは済まされないこの新制度。後期高齢者医療制度と言われるが、団塊の世代皆様にはまだ先のことかもしれない。しかし、いずれこの制度を利用する日はくる。いまのうちからでも同制度について理解を深めるのもいいかも知れない。

寝すぎと寝不足

　日に日に春らしくなってきた今日この頃。春の陽気のせいか、ついつい睡魔に襲われうとうとしそうだ。

そのような中、日大の講師が睡眠に関する興味深い研究成果を発表した。結論から申し上げると、寝すぎも寝不足も健康には悪影響というのだ。睡眠不足だと肥満と糖尿病になりやすく、また、寝すぎても糖尿病になりやすいというのだ。

寝不足が健康を害する要因になることは容易にわかる。しかし、寝すぎても糖尿病になりやすくなるというのは驚きの研究成果である。多くの人はこの研究成果には驚いたに違いない。

もうすぐ春。春眠暁を覚えずという言葉があるが、くれぐれも寝すぎにもご注意頂きたい。

メタボ

　メタボリック・シンドロ-ム(通称:メタボ)の検診が2008年度から企業や健康保険組合に義務付けられる。検診のみならず、メタボ予防を支援するまで義務付けるのだ。そして、その検診と支援の対象となるのは40歳から74歳までの、いわゆる中高年である。

さて、知っているようで知らない‘メタボ’の定義はどのようなものであろうか。簡単にいうと、肥満によりおなかが出ている状態であるが、男性ではウエスト85cm以上、女性では90cm以上の方をメタボリックシンドロ-ム、通称‘メタボ’と呼ぶそうだ。
単純にウェストの大きい方だけが、危険というわけではない。現代において、一見細身でも内臓脂肪がたくさんついている者も多いからだ。

いずれにしろ、現代の豊富な食生活が招いた現代病。国を挙げてのこの対策は功を奏すか。既にメタボの方は、食生活の改善と簡単な運動からはじめ、その改善を図ってみてはどうだろうか。