平泉世界遺産登録ならず

　

岩手県・平泉。奥州藤原3代の歴史残る当地は、‘世界遺産’の登録を目指していたが、残念ながら今回の登録は見送られた。先ごろ、カナダで開かれていたユネスコ世界遺産委員会においての判断である。

同地は金箔で彩られた‘金色堂’や藤原氏のミイラが埋葬され、歴史的に価値ある地である。登録の見送りは非常に残念であるが、見ごたえのある歴史的遺産だ。私は同地を数度訪れその歴史に振れたことがあるが、皆様も一度同地を訪れてみてはどうだろうか。

私のお勧めは何と言おうとも光り輝く‘金色堂’である。この夏の観光に是非お勧めしたいスポットである。

丸の内の風景がまた変わる

　東京の玄関口、東京千代田区丸の内の風景がまた変わりそうだ。
先ごろ、日本郵政は東京中央郵便局の立替て計画を発表した。以前から東京の一等地にありながら低層の建物で、土地の有効活用が叫ばれていた当地。計画の発表はやっとここまで漕ぎ着けたかというところだ。

東京中央郵便局は、地上31階建てのビルに立て替える計画で、低層部は現局舎の外壁付近を活用するとのこと。当然ながら、郵便局として使用する部分以外はテナントを募集し賃料収入を得て運用するのであろう。

この低層の建物が一等地に所在している理由がある。それは、かつて郵便物は鉄道を使い運ばれていたため、鉄道駅の近くに郵便局がある必要があったからだ。
近年東京駅周辺の変貌振りは目を見張る。昨年は、‘新丸ビル’がオ-プンしたばかりである。新たなランドマ-クとなるであろう、立替後の東京中央郵便局。お目見えまで数年先だが、楽しみである。

洞爺湖

　先週末の東京の主要タ-ミナル駅は、物々しい警察官の警備で溢れかえっていた。それもそのはずだ。間もなく北海道で開かれるサミット(先進国首脳会議)のためのテロ防止のためだ。

2000年の沖縄サミットから早8年。当時サミットにちなんで2000円札が発行されたが今何処。
今回のサミットのテ-マは‘環境’ということで、自然環境豊かな当地‘洞爺湖’においてサミットが開催されるのであろう。

さて、洞爺湖とはどういうところだろうか。まずは所在地。北海道南西部に位置し函館から札幌へ向かう特急電車の停車駅もあるところだ。同地は国立公園に含まれ日本百景のひとつである。近隣には、洞爺湖温泉、そして数年前に噴火した有珠山などがあり、北海道有数の観光地となっている。私のイメ-ジは‘湿地帯の近くの湖’というところだ。

サミット開催に伴い、一段と観光地としての魅力を増した同地。間もなく訪れる‘暑い夏’を避けながら、この夏は足を運んでみてはどうだろう。

ブラジル移住100周年

　いまから100年前の明治41（1908）年、日本から800人近い方がブラジルへ渡った。多くの方が、異国での豊かな生活を夢見て渡ったが、そこで待ち受けていたのは過酷な労働だったという。これが日本からブラジルへの移民の始まりだ。

彼らの現地での生活は、豊かな農地を手に入れるどころか、荒地を耕すところから始まったといわれる彼らの労働は、過酷を極めたそうだ。
現在では彼らの子孫が150万人とも言われ、世界最大の日系社会を築いているという。今日において、ブラジルのみならず南米の各国には日本からの移民(2世・3世）が多くおり、我が国と南米各国の関係の潤滑油となっている。

成長著しい新興国（ＢＲＩＣＳ／ブリックス）の一角のブラジル。今後我が国との関係は深まるだろう。次の100年の両国の関係は見逃せない。

岩手・宮城内陸地震

　今月14日に発生した岩手県内陸部を震源とする地震「岩手・宮城内陸地震」。発生から早5日が経過し、その後も余震が続くなど予断を許さない状況が続いている。

震源となった地域は地震不毛地帯と言われていたそうだが、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、宮城県大崎市で6弱を記録し、地震予知の難しさを物語った。
　　
被災地は風光明媚な厳美渓、中尊寺、そして温泉等がある観光地として知られる。今後、同地域の観光にも多大なる影響が予想されるが、地震で命を失われた方のご冥福を祈りながら、一刻も早い同地域の復興を願うばかりだ。